Tue, 2008-03-11

上方落語はやっぱり面白い。

昨日はよみうりホールへ落語を聞きに。「六人の会」の存在は知ってましたが実際その落語会へ行くのは初めて。よく考えたらめっちゃ豪華なメンバーだなぁ。

トップは桂あやめ。ネタはいま旬も旬な「ちりとてちん」。ドラマのおかげで「女性の噺家さんを」と呼ばれることも多い…というマクラから入って、でもドラマはおかしいで、という話。夫婦落語会で若狭に「お前の地元やから、お前がトリ」て言っておきながら、前座で「たち切れ線香」って…私やったら即離婚でっせ!「…あ、離婚は禁句でしたか」と袖を見る。客席大爆笑。

「ちりとてちん」自体はたまたま先週NHKで半分だけ見たところだったので、テレビで放送されなかった前半の腐った豆腐が発見されるまでのくだりが面白かった。通常の長屋噺ではなく、芸者バージョンになっているのだが、これはもうあやめ姐さんしかできないんじゃないですかね。関西の芸者の艶でいけずな姿は素晴らしい。下げも通常とちょっと違います。

次は春風亭小朝。テレビではよく見ますけど、落語を見るのは初めて。あやめ姐さんが使った見台が片付けられなかったので「おや? 東の落語では使わないのでは?」と思ったのですが、ネタが「代書屋」で納得。マクラもほとんどなしに本編に突入したとたんにその世界にぐいぐい引き込まれる。すごいです。

続いて月亭可朝。カンカン帽かぶって粋に踊りながら出てくる。「にせものの落語家は、カンカン帽かぶってまへんのやで」。ネタは「次の御用日」。しかしちょっと小朝師匠の熱演のあとでわたくし若干気が緩んでしまいました…。すみません。

中入り後は林家たい平。こちらもマクラで「ちりとてちん」の話が出てくる。実際の師匠は、あんなに稽古はつけてくれないですよ!と物まね。ネタは「粗忽長屋」。なんか聞いたことある内容の噺だなーと思ったのですがロビーに出るまでタイトルが思い出せませんでした…修行が足りんのお。しかし、この日一番笑ったかも。粗忽の長屋連中の描写がうまい。

トリは桂三枝。話し始めた所で、なんだか若干声がおかしいような…風邪でもお召しだったんでしょうかね。途中で咳もしてましたし。ネタは「赤とんぼ」。創作話でいいのかな? 途中で童謡を歌い上げる声はいつも通り素晴らしい。徐々に盛り上がっていって「家へ帰ろう」ですとんと落ち。ほんとに気持ちいい。

心から笑って、あぁ楽しかった。

Posted by osa at March 11, 2008 07:50 AM
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