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2015.4.18

大きく窓を開け放し、午後を過ごす。
時折、虫が飛び交い、
束ねた花に留まり、羽を休める。


アケビの蔓は、木に絡まり、
支え、支えられ、寄り添っている。

何でもない事柄が、こんなにも愛おしい。


風は、薫りましたか。

風の声が、聴こえましたか。

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2015.4.17
エンレイ草

昨年のエンレイ草が、小さく咲いた。

四月の草々を、想う。

緑の色は、
強い日差しに負けない光を放つ。

自分の心と向き合った先に、
きっと光は見える。

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2015.4.16
朴の木

大きく羽を広げた鳥は、遠い空へと飛んでいく。

後姿があまりに眩しくて、本当は泣きたかった。
多分、泣いていたと思う。


一瞬の出来事が、きらきらと空に舞う。

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2015.4.15
山ツツジ

少し肌寒い山に、満開のツツジを見た。
新緑ににじむ、ピンク色。
差し出された一枝が、
いつかの風景と重なる。

自由に伸びた枝先に、ふわりと優しさが咲く。

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2015.4.9
采振木

ザイフリボクが満開となり、
夢追い人は、旅立っていく。

晴れた日も、雨の日も、
どんな時でも、
どんな時にも。

やがて葉が生い茂り、
花は実となり、
新しい木の姿を見せる。

空の下、土の上、
雨と風、
柔らかな光。


強く、美しい、その姿。

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2015.4.3

そこに、土がある幸せ。

そこに、植物がいる幸せ。

そこに、居られる幸せ。

人と人が、繋がること。

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2015.4.2
ナヅナ

アトリエのドクダミ草が、動き始めた。
華やかな季節の始まり。

急いで咲いた桜の花と、
咲き忘れた土佐水木。

花束には、ペンペン草を。

2015.4.1
雨の日

誰かが悲しいと、
私も悲しい。

誰かがうれしいと、
私もうれしい。

雨が降ると、
うれしくて、淋しい。

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